霧立越

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第6回・霧立越シンポジウム 日本上流文化圏会議1997 in 五ケ瀬


「21世紀を開く地域づくりセミナー」

日時 1997年11月2(日)〜3(月)
場所 宮崎県五ケ瀬町やまめの里

メインテーマ
日本のブナ帯文化---蘇生をめざして---もうひとつの国づくり

サブテーマ
1)新しい森と流域の哲学とくらしの創遣
2)消えゆく森のくらしとその作法
3)ブナ帯文化とツーリズム

パネリスト
下河辺淳さん 日本上流文化圏研究所理事長
辻一幸さん 山梨県早川町長
逢坂誠二さん 北海道ニセコ町長
緒方英雄さん 大分県大山町(総合企画室)
小笠原正七さん  北海道黒松内町
田村一郎さん 秋田県峰浜村(海と川と空の塾長) 結城登美雄さん 宮城県仙台市(民俗研究家)
尾前善則さん  宮崎県推葉村(狩猟儀礼伝承者)
林のり子さん  東京都(食研究工房)
近藤庸平さん   長野県浪合村(赤土山開拓団)

コーディネーター
藤井経三郎さん  日本上流文化圏研究所所長

プロデューサー
鈴木輝隆さん  山梨県政策推進室

プロデュース&コーディネーター
秋本治   宮崎県(やまめの里)



開会行事

開会あいさつ(秋本 治 )
 本日は、北海道から鹿児島まで全国各地の素晴らしい皆さん方が、はるばるこの五ヶ瀬に大勢おいで頂きましてまことにありがとうございます。このシンポジウムは、山梨県早川町にありますところの日本上流文化圏研究所と、私ども霧立越の歴史と自然を考える会との共催で開催する第1回日本上流文化圏会議でございます。
 テーマをブナ帯文化としておりますが、私どもは霧立越という標高一六○○百辰離屮文鏡故咾瞭撮隠哀ロあまりを歩きながら色々なことを学ぼうと毎年、新緑の季節と紅葉の季節にシンポジウムを行っております。今回で六回目を数えることになりました。この霧立越の会が受け皿となって開催することになったものです。
 なぜ、ここでブナ帯なのかとみなさんお思いでしょうが、私どもの町の長期ビジョンの中にも、九州ブナ文化圏五ヶ瀬構想ということが入っております。ちょうどこの神社のすぐ下、標高五六○メートルのところに、気象観測ロボットがございまして、気象庁の様々なデータをとっていますが、ここの平均気温が一二・七、八度、雨量が三○○○ミリ前後といった気候です。 これは、どういうことを意味するかと申しますと、氷河期末期から気候が温暖化することによって日本はブナ帯になりました。それから縄文海進の時、九州は標高の高い部分だけにブナ帯は遷移して今日まで安定した森を形成してきたわけでありますが、ブナ帯のその気候というのが、平均気温が六度から一三度、雨量が一三○○ミリ以上だといわれています。その一三度がちょうどこの場所なのです。
 九州では、鹿児島の大隅半島にある高隈山がブナの南限となっていますが、垂直分布的にはこの辺りが南限と言えるでしょう。私たちはそのブナ帯の中で昔から暮らしてきたわけです。五ヶ瀬川の上流域のブナ帯で暮らしてきた。そこには、霧立越の道があって、それを検証するといろんな暮らしの歴史が見えてくる。そういうことから、日本の上流文化圏はブナ帯文化とイコールではないか、その辺りを深めていこうと考えた次第です。
 今回は、下河辺先生大変お忙しい中、このシンポジウムに貴重なお時間を割いてお出でいただき大変感謝いたしております。また、山梨県早川町の日本上流文化圏研究所は非常に壮大な計画をお持ちでございますが、そちらの辻町長さんもいらしていただいています。それから、早稲田大学の後藤春彦先生は海外から急遽お帰りになってこの会場に駆けつけていただきました。 
ことの起こりは、早稲田大学の後藤研究室で「地域から国を考える」として下河辺先生を囲む会をやったのが一つのきっかけだと思っています。それから、南アルプスの麓、早川町の大地溝帯のところで、「フォッサマグナの叫び」ということで下河辺先生を囲んで全国から集まりました。その次に、全国を回ろうということで、この五ヶ瀬でのシンポジウムに及んだわけでございます。 本日は、宮崎県の観光振興課長さん、五ヶ瀬町長さん、ほか多くのご来賓の皆様、お忙しい中ご出席いただきまして、まことにありがとうございます。
 大変長時間の会議になりますが、霧立越の会の青年たちを中心に四○名くらいのスタッフが周りにはりついておりますので、寒かったりお気づきの点はお申しつけ下さい。炭火や毛布など準備してみんなでサポートさせていただきます。それではどうかよろしくお願いいたします。

来賓あいさつ

五ヶ瀬町長 村中眞信氏
 ご紹介賜りました五ヶ瀬町長の村中でございます。秋本社長さんを中心とする「霧立越の自然と歴史を考える会」は、定期的にシンポジウムを開催されておりますが、今回、山梨県の早川町に設立されておられます日本上流文化圏研究所との共催で、第一回日本上流文化圏会議が、ここ祇園神社の境内で、会場は手作りという素晴らしい演出で開催されるということで大変感謝申し上げます。また、北海道から九州まで各県にまたがるご参加をいただき、このような盛会になりましたことを心からお祝いし、お喜びを申し上げる次第です。 今日のシンポジウムの企画を知りましたときに、こうした素晴らしい組立がどこにあったのかと思うと同時に、立案されましたことに感服を覚えたところです。
 いよいよ、今日から明日にかけて実現の日となりましたが、講師・パネリストに元建設事務次官であらせられ、現在は国土審議会会長で、あらせられます日本上流文化圏研究所理事長の下河辺淳先生、また研究所の設立者であります山梨県早川町の辻町長さんをはじめ、全国の上流・中流・下流域の自治体関係者のみなさん、学者の先生方がお集まりでございますので、幅の広い論議が展開されるものと思っております。参加者のみならず、本日の論議の成果と報告には、私どもを含め全国の山間部の自治体が広く注目しておるところと存じます。先生方、遠路ご来場いただき、心より御礼申し上げます。 既にご案内と思いますが、五ヶ瀬町は九州のど真ん中に位置しております。日本最南端のスキー場があり、また、九州島が四億数千年前に海底から隆起したときに最初に陸地となった、九州島発祥の地でもございます。また、全国初の公立の中高一貫、全寮制の男女共学の学校が開校いたしました。
 そうしたところから、県内でも元気のある町との評価をいただいているところでございます。しかし、ご多分にもれず、自主財源の乏しい、高齢化の進んだ町として厳しい局面にも立っております。 幸い、私ども上流地域が共通して悩んで参りました問題を、今回このように全国レベルで取り組んでいただけますということは大変心強い限りでございます。これを機会に皆様方と、末永くおつき合いいただけたらと存じます。最後になりましたが、今回のシンポジウムが本町で開催され、多くのご参加をいただきましたことに、心から感謝を申し上げ、歓迎のご挨拶とさせていただきます。

宮崎県観光振興課長 岩崎武氏
 ただいまご紹介に預かりました宮崎県観光振興課長の岩崎でございます。本日は第一回日本上流文化圏会議および、第六回霧立越シンポジウムが、下河辺先生をお迎えしてこのように盛大に開催されることを、心からお喜び申し上げたいと思います。また、全国各地から、遠路宮崎にようこそおいで下さいました。心から歓迎申し上げます。
 本県におきましては、リゾート構想の第一号指定ということで、リゾート施設の整備を進めて参りましたが、シーガイア始め様々な施設が完成いたしましたし、県内各地には特色ある観光施設ができあがっております。宮崎県は新しい観光地として生まれ変わっておりますが、本県観光の原点を申しますと、素晴らしい自然環境と、暖かいもてなしの心ということでございます。これからは、いかに素晴らしい自然環境を活かしていくかということが大きな課題となっておりますし、リゾート施設と自然が融合しました形での観光地づくりを進めているところでございます。
 特に、本地域では、宮崎県におけるフォレストピア構想という、自然と人間が共生する理想郷づくりを進めております。また、そのような趣旨で霧立越シンポジウムも第六回を迎えております。このような地で、第一回目の日本上流文化圏会議を開催させていただくことは大変意義深いものと考えております。関係者のみなさまに厚く御礼申し上げたいと思います。
 今日から明日へと、地元の方々が色々な催し物を計画されているようでございます。五ヶ瀬町の素晴らしい自然と、九州発祥の地といわれます伝統文化を心ゆくまで楽しんでいただきたいと思います。最後に本会議が実り多きものになりますことと、皆様方のご健勝ご活躍を祈念いたしまして、歓迎のご挨拶とさせていただきます。

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森シンポジウム
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1992年10月25日

五ヶ瀬ハイランドスキー場
パネリスト
竹内宏氏(長銀総合研究所理事長)
後藤春彦氏(三重大学助教授)
藤井経三郎氏(リブ・アソシェーツ代表)
車 香澄氏(福岡大学教授)
長沼武之氏(宮崎県観光振興課長)
秋本 治 (やまめの里代表)
コーディネーター
鈴木輝隆氏(落ち穂拾いの会)



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2009.03.10〜